思春期で反抗期を迎えた子供への親の対応と大切な心構え

思春期を迎えた子供は、今までよりも親に対して距離を置くようになり、反抗期特有の行動が見られる子供が増えてきます。そんな子供の変化に戸惑う親も少なくないと思います。
そこで、反抗期を迎えたお子様への、親の対応や注意点についてご紹介します。以前の素直なお子様との違いに、どう接して良いかわからないと迷う方も多いと思います。でも、これは一人の人間として自立するための、大切な一歩です。

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思春期で反抗期の子供への親の対応は?反抗期によくある変化

子供が反抗期になると、どんな親も子供が小さかった頃を思い出して「あの頃は可愛かったのに」と、今でも可愛いわが子に変わりは無いはずなのに複雑な気持ちになります。

では今のわが子はあの頃と何が違うのかという事を考えてみましょう。

反抗期の人間においてとにかくイラっと感じる事柄には【態度の変化】が真っ先に挙げられるのではないでしょうか。
反抗期特有の生意気な態度は周りの大人をイラっとさせます。
返事をしない、挨拶をしない、目を合わさないなど小さな頃の素直さが無くなってしまったように見えます。

態度の悪さもさることながら【言葉遣い】もとても荒くなって、それが元で口論になってしまう事もあるでしょう。

これらはどれも、子供から大人に変わる間の宙ぶらりんな時期を乗り越えるために必要なものです。

この時期に親にあれこれと指示されると、子供は自分を認めてほしくて反発して親と距離を置きたがるようになります。
また成長期を迎えた体はどんどんと大きくなるのに精神的な部分がその成長に追いつけずに自分の気持ちがイライラしてしまい、その気持ちが態度や言動に現れてきます。

思春期で反抗する子供へは親もおおらかな気持ちで対応

子供が思春期を迎え、自分に反抗的な態度を取るようになってきたら、自分の事も思い出してみましょう。
反抗期なんて無かったという方の方が少ないかもしれません。
今わが子が自分に対して向けている反抗よりももっと大きな反抗を自分の両親に向けてしていたという人もいるのではないでしょうか。

親に反抗できる環境があるというのは「親の押さえつけがひどくて反抗できなかった」人間からすると恵まれた環境なんだなぁと感じます。
そして、親が自分の反抗についてこうして考えてくれているという事は幸せな事ではないかとも感じます。

甘えられる親だからこそ反抗している

両親がそれまでしっかりと子育てをしてきたからこそ、子供は両親を信頼してぶつかっていけるのです。
わが子が自分に反抗してぶつかって来るというのは、悲しく辛いと思ってしまいますが、子供が自立するためには無くてはならないプロセスなのです。

親ができる事は、寛大な気持ちを持って大人になっていくわが子を見守るという事です。腹の立つことがあっても「そんなもんだ」と受け取るようにして考え込まないようにしましょう。

思春期の子供への対応、親は必要以上に話しかけないこと

思春期で心が不安定で荒れている子供に対して親ができる最善策としては、話しかけない事が挙げられます。

何も話してはならないという事ではなく、必要以上に子供に干渉しないという事

思春期を迎える年頃でしたら、小さいと思っていた子供も自分の事は自分でしっかりと考えるようになっています。

そこへ親が「ああしなさい」「こうしなさい」「~はちゃんとしているの?」などと必要以上に干渉すると子供はうるさいと感じて反抗的な態度を取り、親もイライラとしてしまうという負のスパイラルができてしまいます。
過干渉というのは子供の判断する力を奪ってしまいますので子供が思春期になったら、子供を信頼して子供に任せてみるという事も大切です。

命や人生に深く関わる事でなければ、自分で考え、時には失敗して分からせるという事もこの時期には大切な事なのです。

全てを放任するのではなく、大切な時にはしっかりと声をかけてあげる事でより信頼関係を築いていける事でしょう。

子供に対して否定する言葉には注意

思春期とは一人の人間が自己を確立する大切な時期であり、その時に周りからかけられる言葉というのは、とても大切なものです。

この時子供は、自分というものを探し続けています。
人生においても進路などで色々と決めなくてはならない分岐点もあり、精神的にはとても不安定な時期です。

自己を否定する言葉はダメ

このような不安定な時期に、子供の人格を否定するような言葉はいけません。
言葉というものは吐いた本人は忘れてしまいますが、吐かれた方はずっとその言葉が心に残ります。
それが良い言葉ならば自分を助けてくれる素晴らしい糧になるのですが、そうではないネガティブな言葉というのは、その後の人生でその人の心を縛り付けます。

子供に対して否定するような言葉や、子供の自己肯定感が下がってしまうような言葉を繰り返し言い続けると、その子は自分に自信の無い大人になってしまいます。

一度の失敗を繰り返し咎めたり、他の子と比較する、親が正しい子供は間違っているなどという言葉は子供の将来のためにも絶対によくありません。
感情的になってしまう事もあると思いますが、言葉を出す時には一度考えてから出すようにしましょう。

反抗期でなかなかコミュニケーションが取れない時には

思春期が子供にとって大切な物だと分かっていても、いつも反抗的な態度をとられたり暴言を吐かれ続けているとこっちが参ってしまって、円滑なコミュニケーションが取れなくなることも考えられます。

ですがいくら反抗期でも日常的な連絡やちょっとしたコミュニケーションは大切にしたいものです。

直接話す事が難しい時には文明の利器に頼るのも良い

子供が携帯電話を持っていて、親とは話をしなくても友達や自分の仲間とは携帯電話で連絡をし合っているのならばのであれば、メールを使うというのも手段としては良いと思います。

また、大切な話をする時には親と子供だけで話し合うのではなく、親子共々信用できる大人に話し合いの場に参加してもらうと、第三者がいる事でお互いに冷静に話し合えるようになります。

子供の人生において大切な反抗期ですが、毎日付き合うのは例え終わりがある事と言っても辛いものです。

時には物や人に頼ってもそれは悪い事ではありません。お互いにぶつかり合う事がお互いを成長させます。
反抗期の子供に悩むのは人間が長い歴史の中でもみんなが悩んできたはずですので、肝を据えて子供の反抗期と向かい合っていきましょう。