私たち大人は、日々の生活で感じるストレスと上手く付き合い適度に発散しながら生活していく術をこれまでの人生経験の中で学んでいますが、初めてストレスに直面した子供の場合にはそうはいきません。
もちろん、自分自身で上手なストレス解消法を見つけられる器用な子供もいますが、たいていの場合は親の助けが必要で、自分に合った解消法を見つけられるようになるまでには時間がかかるものです。
ここでは、ストレス解消法がわからない子供のために親として出来ること、子供におすすめのストレス発散方法、ストレスを抱えた子供との関わり方のポイントなどを紹介していきます。
また、自分の子供がストレスを感じているのかどうかわからない親御さんのために、子供がストレスを感じる原因や環境、ストレスを感じている時に起こりやすい行動の特徴などについてもまとめますので、ぜひ最後まで御覧ください。
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ストレス解消法がわからない子供にはそれぞれに合った発散方法を一緒に見つけてあげましょう
実際に中高生が行っているストレス発散方法では、寝る事が一番多いようでした。寝ることは、身体の抵抗力を回復してくれて、心の疲れも癒やしてくれる効果があります。嫌なことがあってもこれ以上考えても仕方がないと割り切って寝ることでリセットしてくれます。
次に多いのが音楽を聴くという方法です。今はCDなどを借りてこなくてもネットなどで気軽に買ったり聴いたりすることが出来るので中高生に多い発散方法なのではないでしょうか。
3番目に多いのが誰かに話すことです。大人もそうですが、あんなにイライラしていたのに友達に話したらスッキリしたわ~なんてことありますよね。子供のストレスも周りの大人が聞いてあげることで解消できるかもしれないので、子供が自分から話してくれる環境を作ってあげると良いかもしれません。
おすすめなストレス解消法としてはこんなものがあります。
- パンチバッグ
特に反抗期の子供は物にあったてしまうこともあるでしょう。親としては物に当たられてしまっては困りますよね。よく物に当たっている子供に対してはストレス解消用にパンチバッグが売られているので勧めてみてはどうでしょうか。ジムなどに行かなくても空気を入れるだけですぐに使えるのでとてもお手軽です。 - 読書
読書をしたら逆に疲れそうと思うかもしれませんが、好きなジャンルの本を読んでいるだけで、ストレスが軽減すると言われているそうです。子供が本を読むのが好きという方は書店に出向いて好きな本を一緒に選んであげると良いでしょう。 - スポーツをする
運動にはネガティブな気分を発散させることが出来る効果があり、睡眠リズムを整えてくれる作用もあるのでおすすめです。子供が運動することが好きな場合は、積極的に一緒にスポーツをして楽しむことで大人もストレス発散になるでしょう。
そのため一人ひとりの性格などにあわせた解消法を行うことが大切になってきます。
ストレスの解消法がわからない子供に親として出来ることと関わり方のポイント
ストレスの解消法がわからずにイライラしている子供にはどのように接してあげればよいのでしょうか。
- ストレスの原因を探す
子供のストレスの原因を見つけてあげるようにしてあげましょう。子供のストレスと言えば、学校でなにかあったのではないかと最初に考えるかもしれませんが、家庭内での問題が原因になっていることも多いのです。夫婦喧嘩が多かったり、兄弟への嫉妬だったりが原因になっていることもあるのでまずは家庭環境に問題がないか見直してみましょう。 - スキンシップをとる
子供にとっては親に愛されていないということが大きなストレスになってしまいます。そのため、仕事や家事などで忙しいかもしれませんが、少しでもスキンシップを取るようにして下さい。 - 会話する期会を増やす
子供との会話を増やすこともストレス解消に繋がります。特に食事中は会話を楽しむ事で子供が安心できる時間になってきます。普段から自分の話を聞いてくれているから嫌なことがあっても話しやすい。と思ってくれるようになります。
親としては子供のストレスはできるだけ取り除いてあげたいと思うかもしれませんが過剰になりすぎることもよくありません。
そこで次はストレスを抱えている子供に対しての接し方としてNGなことを確認ましょう。
- それは大したことじゃないよと流してしまう
悩みの大きさは人それぞれ違いますので、他人と比べてしまうのはよくありません。「あなたにとってはとてもつらいことなのね」とまず理解してあげることが大切です。そして今できていることに対しては褒めてあげると子供の自信に繋がります。 - 無理やり聞き出す
何があったの!!と聞きたくなるところですが、子供は恐怖心を感じてしまいます。「今は言えないかもしれないけど、話したくなったらいつでも聞くから言ってね」などと声をかけておくと子供も安心して落ち着いた頃に話してくれるでしょう。 - 親が解決してしまう
子供が自分で解決するきっかけを奪ってしまうと「何かあったときはお母さんに頼ればいいか~」と甘えてしまうでしょう。ある程度のことは自分から行動して、やり抜く力を付けてもらう事も大切です。
ストレス解消法がわからない子供に悪いお手本を見せないように注意しましょう
もしかすると、無意識のうちに子供に一番してはいけないストレス解消法を親自身が教えているかもしれません。
子供だけでなくもちろん親にもストレスがありますよね。仕事のことだったり夫のことだったり…。そのストレスが、子供が何気なくやってしまった小さな失敗で爆発してしまい、怒鳴ってしまう。このように親のストレスを子供にぶつけてしまうことは子供に対してとても悪影響なことです。
将来子供が自分より弱い立場な弟や妹、クラスの弱い子などに当たっても良いんだと思ってしまうかもしれません。
親が悪い手本にならないように気をつけるようにしましょう。
子供がストレスを抱える原因になりやすいもの
実際に子供がストレスを抱えてしまう原因になる事としてこれらのものが挙げられます。
- 友人関係
学校は大人にとっての社会と一緒です。自分の言いたいことを言える家族とは違った過ごし方をしなければならないでしょう。時には友達と喧嘩をして険悪な雰囲気が続いてしまうこともあります。これが子供にとって大きなストレスになってしまいます。 - 親の不仲や離婚
子供は親が仲良くしていることで精神的に安定してくれます。なので親がいつも喧嘩をしていると子供は心理的虐待に捉えてしまいます。また、自分が納得しないまま離婚が決まってしまったりすると、子供の心は深く傷ついてしまうでしょう。 - 兄弟や周りの子と比較される
子供だけでなく、大人も誰かと比較されることはいい気分ではありませんよね。親は「お姉ちゃんは出来たのに」「弟は勉強できたよ」など無意識で言ってしまうかもしれませんが、子供でもプライドがあるので言い続けられてしまうことでストレスが溜まるだけではなく、「どうせ自分なんか…」という気持ちになってしまいます。同様に同学年の子と比較されるのもストレスになってしまいますので気をつけましょう。
子供がストレスを抱えているかどうかわからない場合は行動を確認してみましょう
子供がストレスを抱えている時に出すサインは以下の通りです。
- 口数が少なくなる
特に思春期になると口数が少なくなってくるということはよくあります。これは成長過程の一つですので問題ないでしょう。しかし小学生の段階で口数が減ってきた場合にはストレスの可能性もありますので注意が必要です。 - 癇癪が多くなる
特に思い当たることがないのに、急に怒り出したり叫んだりしていたときも注意が必要です。頃からこのような状態が続いているという場合には専門機関に相談することも検討したほうが良いでしょう。 - 食欲の低下
特に体調が悪そうでもないのに急に食欲がなくなった場合は注意が必要です。友達と喧嘩したり、スポーツで負けてショックだったりした場合に一時的に食欲がなくなってしまう場合もありますが、その状態が長く続いている場合には慢性的なストレスの疑いがあります。様子を見て病院に受診するようにしましょう。