2歳の子供が起こす癇癪の原因と対応するときのポイント

子供の自我が芽生えてくる2歳前後は、一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれますが、この時期の子育ては親にとっても忍耐が必要になる大変な時期です。

要求が強くなる2歳前後は、自分の思い通りにならないと気持ちのコントロールが上手く出来ずに「癇癪」を起こすようになるので、外出先で泣き叫んだり暴れたりする我が子の対応に困って、外出するのが嫌になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、2歳児のお子さんの癇癪に困っているママや保護者の方のために、癇癪の原因や対応の方法を紹介します。

大変な時期ですが、癇癪は子供の成長のために必要な要求の一つです。
時期が来れば自然に癇癪は減っていくものなので、どんと構えて受け止めてあげましょう。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

育児で睡眠不足を感じるママへこの時期の睡眠不足を乗り切る方法

生まれたばかりの赤ちゃんがいるママは、睡眠不足を感じている方がほとんどだと思います。昼夜なく泣く赤ち...

4ヶ月の赤ちゃんの生活リズムの整え方は?一日の生活の様子

4ヶ月の赤ちゃんは一体どのような生活リズムで毎日を過ごしているのか気になっているママもいるのでは...

【赤ちゃんウエア】3ヶ月の赤ちゃんの肌着の種類と選び方

赤ちゃんが生後3ヶ月になると、今まで着ていたサイズの肌着が少し小さくなり、成長を感じるというママも多...

1歳がたくさん寝る大切さ。時間を決めた生活は将来にも影響する

1歳は表情や行動も豊かになり、ますます可愛さを感じる年齢です。しかし、毎日一緒にいるママにと...

10ヶ月の赤ちゃんが叫ぶ原因とママに出来る対策!楽しく育児を

初めての子育ては色々とわからないことが多いです。10ヶ月の赤ちゃんの子育てに奮闘しているママの中には...

赤ちゃんが泣く理由を知って対処しよう!笑顔で育児をするために

初めての子育てに奮闘中のママの中には、赤ちゃんが泣く理由がわからずに悪戦苦闘している人もいるのではな...

赤ちゃんが口をブーブーさせたりするのには、こんな意味が

赤ちゃんを観察していると、不規則に腕や足を動かしたり、表情も色々な顔を見せてくれます。その中でも...

二ヶ月赤ちゃんの睡眠時間と生活リズムの整え方・寝かしつけ方法

二ヶ月の赤ちゃんの子育てに奮闘しているママの中には、赤ちゃんの平均睡眠時間や睡眠サイクルについて知り...

【1歳8ヶ月】一日の生活リズムと子供の成長の様子・接し方

1歳8ヶ月のお子さんの子育てに奮闘中のママの中には、同年代の子供の生活リズムについて気になっている人...

育児の寝不足でイライラしてしまう時の対策と効率的な仮眠方法

育児中は常に寝不足気味というママも多いのではないでしょうか。ただでさえ寝不足気味で疲れているのに、子...

10ヶ月の赤ちゃんが寝る時間とは?寝かしつけのポイント

10ヶ月の赤ちゃんは一日にどのくらいの時間寝るのでしょうか。だんたんと起きている時間が長くなり、...

2才の子どもが夜中に起きる・夜泣きをするのはなぜ?原因と対策

2才の子どもを育てているママの中には、子どもが夜中に起きるようになる・夜泣きが再び始まってしまったこ...

【夜泣き】2歳児の激しい夜泣きの原因と正しい対処法

一般的に1歳半頃までに落ち着くと言われている夜泣きですが、1歳半を過ぎても尚夜泣きが続いて困っている...

生後3ヶ月の赤ちゃんが昼寝をしすぎる?赤ちゃんの睡眠について

初めての赤ちゃんとの生活はわからないことだらけで、ママにとって不安を感じる場面も沢山あることでし...

幼児がすぐに怒るのはどうして?怒るときの対処方法について

幼児がすぐに怒るのときにはどのような対応をしたらいいのでしょうか。何度も同じことを繰り返したり、大人...

2歳の子供が起こす癇癪の原因

癇癪は気持ちが抑えきれなくなって爆発した状態です。抑えきれない思いを何とか分かってもらおう、抑え切れなくて辛い、どうしてもそれが欲しい、そんな強い気持ちの表れです。

2歳の子供はまだ自分の気持ちを上手に言葉で伝えることができない

2歳になると心が成長してかなりの事が考えられるようになります。言葉が出始めてある程度お話ができても、まだ自分の考えを的確に表すのはには語彙が足りないのです。
また、2歳となると周囲の子供達との関わりも増え、外出して様々なものを見る機会があります。そういったなかで自分の思い通りにならない事柄が多く発生するようになります。まだ感情のコントロールができないので、どうしようもない欲求や思いが癇癪となって表れるのです。

癇癪の根底には何かしらの強い感情があるのです。

2歳児の癇癪への対応は気持ちを落ち着かせることをひとまず優先しましょう

癇癪への対応は、まずは気持ちを落ち着かせることが一番

癇癪を起こしている間は子供自身でも何が何だか分からなくなっていたり、非常に興奮しているので何を言っても聞き入れられる状態ではありません。まずは癇癪の状態を治まらせなければなりません。

そのためには子供の手を握ったりぎゅっと抱っこしたりしながら、「そう、分かったよ。○○が欲しいんだね。」などと子供の気持ちを代弁します。
親にホールドされて自分の気持ちを代弁してもらえると子供の気持ちは段々と落ち着いてきます。
触ろうとすると暴れる場合もありますが、その場合は頭を撫でたりと優しく触れて気持ちを代弁して落ち着かせましょう。

2歳児の癇癪は「肯定する」「認める」ことが対応のポイントです

癇癪は自分の欲求が満たされないために起こっているので、とりあえずは自分の気持ちを分かってもらえるだけでも落ち着くものです。

子供の気持ちを肯定的に受け止めて認めてあげることが大切

お友達の持っているおもちゃを欲しがって癇癪を起こした場合には「あのおもちゃが欲しいんだね。」とまずは子供の気持ちを受け止めて言葉に出します。癇癪を起こしている間は非常に興奮しているので周囲の言葉はなかなか届きません。何度も繰り返して言いましょう。

子供は親に撫でられたり抱っこされたりと触れられていると安心する

抱っこできない場合にはポンポンと宥めるように触れながら子供の気持ちを認める言葉を言い続けることが大切です。

子供の性格や癇癪の度合いによってはかなり長い時間がかかる場合がありますが、気長に付き合いましょう。

2歳児の癇癪は事前の対応で最小限に抑えることも可能です

2歳児といえどもかなりも物事を考え理解する能力があります。

子供が要求しそうな事を事前に予測して言い聞かせておく事で癇癪を最小限に抑える事も可能

例えば買物へ行くときは、恐らくおやつを欲しがるだろうと予測したとします。その場合は、買物へ出掛ける前に

「これから買物へ行くけれど、今日はおやつは買わないよ。今日のおやつはもうおうちにあるからね。買物から帰ってきてからおうちにあるおやつを食べようね」

などと子供が理解するまで分かりやすく話しておきます。

心の準備ができていると子供も自制しやすくなるものです。

2歳児の癇癪へのNG対応に気をつけましょう

2歳児の癇癪では叱らないように気をつけましょう。

  • かなりの物事が分かるけれどまだ感情をコントロールしきれない。
  • 自分でも感情を抑えられなくて困っている。

そんな2歳児の癇癪に対して叱ってしまうと、更に癇癪が酷くなります。子供はどうしてよいか訳が分からなくなっているのに親にも気持ちが分かってもらえないとなると更にどうしてよいかわからなくてより行動を激化するのです。

癇癪を叱るのは火に油を注ぐようなもの

あともうひとつしてはいけない事は、子供の癇癪の元となっている欲求を満たす事です。子供はあらゆることを経験から学び取っていきます。

「癇癪を起こして欲求が満たされた」という経験は着実に子供の脳に刻まれて学習します。また何かしらの欲求ができたときには癇癪を起こして満たそうとするようになります。

お店の中や公共の場などで癇癪を起こされると親は非常に肩身が狭い思いをします。私も子育てをしていて身が縮むような思いを何度もしたことがあります。しかそ、そこで折れて子供の欲求を満たしてはまた次の癇癪への道筋を確固たるものとしてしまいます。そんな場合には癇癪を起こしている子供を抱きかかえて速やかに立ち去りましょう。

スーパーのレジ付近にあるおもちゃつきの玩具を見つけて欲しがり、泣き叫ぶ子供を抱きかかえて店員さんに作り笑いをしながら立ち去るという経験を何度かしました。

子供は癇癪が治まるとさっきまでとは別人のようにケロッとしているものです。その時の気持ちさえ治まれば尾は引かないものです。ただ、癇癪に叱って対応していると子供の心から親への信頼感が損なわれていく場合があります。

2歳児の癇癪ではとにかく気持ちを汲み取って同調してあげることが大切です。その後に毅然と親の気持ちを伝えましょう。